ウォーターフォール開発と比べて「スクラム開発のメリットって何?」と聞かれて、
すぐに回答できる人も少ないと思います。
なんで「スクラム開発」なのか、よく分からずにやっています……
スクラム開発の特徴、メリット、デメリットを解説するよ!
・ウォーターフォール開発と比較した時のスクラム開発の特徴がわかる
・スクラム開発におけるメリットを理解できる
・スクラム開発におけるデメリットは何か、そもそもあるのかを知ることができる
そもそもスクラム開発って何?という方は、ぜひ以下の記事をご確認ください。簡単に解説しています。
ウォーターフォールとアジャイルの違い
なぜ「スクラム」なのか?を語る前に、そもそものウオーターフォールとアジャイルの違いを説明させてください。
ウォーターフォールの場合:すべての機能を工程ごとに進める
アジャイルの場合:すべての工程を機能ごとに進める
ウォーターフォール開発は、これまで多くのソフトウェア開発で活用されている手法ですが、テスト工程で設計ミスが発覚した場合や仕様変更が発生した場合に、手戻りが大きく、修正コスト増となることが問題でした。
一方、アジャイル開発は、必要としている機能から全ての工程を実施し開発を行なっていくため、テスト工程で設計ミスが発覚した場合や仕様変更が発生した場合でも、最小単位で開発しているため、手戻りも小さく、修正コストも少なく済みます。
そのため、現代の日々環境が変化する市場においては、柔軟にゴールを変更できるアジャイル開発(スクラム開発)が効果的と考えらることが増え、年々アジャイル開発を採用するチームが増えています。
アジャイルの中で「スクラム」を選択する理由
数あるアジャイル開発手法のうち、スクラム開発を選択する理由は以下です。
[理由]
・その他のアジャイル開発手法の中でも、マネージメントにフォーカスしている。
・ソフトウェアを重視しているアジャイル開発手法ともコラボしやすい。
・SAFeやDADなどの大規模向けのアジャイル開発手法にも活用されている。
・アジャイル開発を実施しているチームのうち半数以上のチームがスクラム開発を実施している。
・資格や外部研修が充実している。
@15th State of Agile Report (P.13)
アジャイルレポートで報告されているようにスクラム開発を実施しているチームは66%と過半数を占めている。
スクラム関連の手法も含めるとアジャイル開発のうち約8割がスクラムですね。
アジャイル開発の導入率やチーム推移・経験数などは、アジャイル開発レポートを参考に以下記事にまとめています。
汎用性の高さ、学習のしやすいから、多くの企業で採用されているんだね
スクラム開発のメリット
細かいメリットはたくさんありますが、特徴的なものを選択して記載します。
スクラム開発のデメリット
結論から言うと、完全にデメリットと言えるものはないと思います。
ウォータフォールで開発できるもは、すべてスクラム開発でも実施できます。
ただし、わざわざスクラム開発で実施する必要がないものや、スクラムを実施する際の注意点はあります。
スクラム採用時の注意点
・「スクラムガイド」のルールにプラスして、チームやプロダクトの状況に合わせて必要な要素やプラクティスを適応していく必要がある。
・ステークホルダー側にもスクラムの考え方を理解してもらう必要がある。
(ステークホルダーの期待とスクラムチームの行動や成果にミスマッチが起こる)
・短いサイクルを繰り返している間に全体像が見えづらくなり、開発の軸がズレたり、スケジュールのコントロールが難しくなることがある。
・スクラムでは要求の追加や変更を受け入れられるので、気がつかないうちにチームのキャパシティを超えたスコープになってしまうことがある。
(不要な機能は捨てる選択をする必要がある)
メリット・デメリットまとめ
[ポイント]
・アジャイル開発は、すべての工程を機能ごとに進めるため、手戻り・修正コストが少なく済む。
・スクラム開発は、他の開発手法とも相性が良いため、アジャイル開発の中で最も選ばれている。
・フィードバックを繰り返し反映させることで、目的に適した(価値のある)プロダクトを開発できる。
・チームのキャパシティを超えた開発スコープにならないように不要な機能は捨てる選択をする必要がある。
スクラム関連のおすすめ記事
スクラム開発をもう少し勉強したい!と思った方は、以下の記事がおすすめです。
実際に私が読んだ本の中で「絶対に損しない」初心者が読みやすい本をピックアップしてレビューしています。
教本選びのご参考になれば幸いです。
本を読んでいる暇がない!活字は少し苦手。。。という方は、動画教材がおすすめです。
通勤中や就寝前などに必要なセクションのみ選択して学習できるため学習効率が非常に高いです。
また、近年アジャイル人材の需要が高まっています。
アジャイル人材の需要や年収などを以下の記事にまとめていますので、学習のモチベーション維持にお役立てください。
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