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【簡単解説】スクラム開発におけるデイリースクラムの基本ルール・失敗例

daily-meeting-top

デイリースクラム」の目的をしっかりと意識して実施しているのとしていないのでは、スクラムチームのベロシティにお大きな違いがでます。

デイリースクラムが本当に必要なんですかね?
ただの報告会になっている感じがして……

とも坊

効果的なデイリースクラムができるように、基本的ルールや失敗例を解説するね!

この記事でわかること

・スクラムイベントにおける「デイリースクラム」とは何かを理解できる
・デイリースクラムの基本的なやり方がわかる
・失敗例やノウハウを知ることができ、より効果的なデイリースクラムが実施できるようになる

スプリントのスケジュールでいうと以下の赤枠部分です。デイリーミーティングや朝会とも呼ばれます。

スクラムイベント全体像がわからないからは、先に以下の記事をご確認ください。

この記事で利用する略称

PBL:プロダクトバックログ
PBI:プロダクトバックログアイテム
PO:プロダクトオーナー
SM:スクラムマスター

目次
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デイリースクラムとは何か?

daily-meeting

デイリースクラムとは、スプリントゴールが達成できるか検査するイベントです。

各自の作業進捗や抱えている問題、解決したことなどを共有し、スプリントの進捗を確認します。

また、必要に応じてスプリントバックログを見直します。朝会などとも呼ばれます。

目的・メリット

[目的]
デイリースクラムを通して毎日の検査と適応を繰り返すことで、スクラムチームの問題や課題を早期に発見することが目的です。

デイリースクラムを実施することで得られる具体的なメリットは以下です。
[メリット]
・スプリントゴールの進捗に絞って共有することで、コミットすることに集中できる
・チーム内のコミュニケーションの改善、障害物の特定、迅速な意思決定ができる
・決まった時間で開催されるため、そこに向けて準備することで無駄な待ち時間を排除できる

とも坊

デイリースクラムを”やっている”だけにならないように
目的を忘れないようにしよう!

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基本ルール

[タイムボックス]
厳密に15分を守り、決して時間オーバーしない。
 ※必ず朝に開催しないといけないわけではなく、全員が参加できる時間帯で開催します。
 ※日によって時間や場所を変えてはいけません。
 ※遅刻した人がいても待たずに時間通りに始めます。

[参加者/発言権]
daily-participant
※デイリースクラムは、開発者による開発者のためのイベントです。
※スクラムマスターは、ファシリテートやアドバイスは可能です。
※プロダクトオーナーは、傾聴に努めます。

[やること]
開発者
・事前にスプリントバックログを最新化しておく
・事前に共有するべき事項を考えておく
・各自の状況を以下4つの観点で共有する
 「昨日やったこと」「今日やること」「困っていること」「解決したこと」

※スクラムガイド2017では、「昨日やったこと」「今日やること」「困っていること」の「3つの質問」に答える形で実施するという記載ありましたが、質問に答えるだけで本来の目的を見失っているチームが多くあったため、スクラムガイド2020からは記載が削除されました。

プロダクトオーナー
・進捗報告からスプリント計画に影響が及ぼす事象が隠れていない確認する
※任意参加です。デイリースクラム中は口を挟まずに、気になることがあれば、別途時間を調整して確認しましょう。

スクラムマスター
・本来の目的に沿ったデイリースクラムが実施できているかチェックする
・レトロスペクティブで決定したアクションアイテムが実施できているか確認する
・インペディメントリストからチームのベロシティを下げている要因を把握する

[作成物]
・スプリントバックログ
 作業時間や担当者、ステータスを最新化し、必要に応じてスプリントバックログの内容を見直します。

デイリースクラムのやり方

[基本的な流れ]
開発者がファシリーテートしながら以下の順番で進める。
※慣れるまではスクラムマスターがファシリテートする。

  1. 15分で実施することを宣言する
  2. 開発者が各自の状況を報告する
    「昨日やったこと」「今日やること」「困っていること」「解決したこと」の観点で共有
  3. スプリントゴールが達成できるか確認する
とも坊

デイリースクラムが、誰かへの進捗報告にならないように注意しよう!

進め方のイメージ・具体例

デイリースクラムは開発者による開発者のためのイベントです。
慣れてきたら開発者が持ち回りでファシリテートするようにしましょう。
単なる報告会になりがちですので、慣れるまではスクラムマスターがファシリテートし、本来の目的を見失わないようにしましょう。

スクラムマスター

おはようございます。デイリースクラムをはじめます。
効果的なデイリースクラムとするために、目的を簡単に確認しましょう。

デイリースクラムの目的を共有
(全員に目的が浸透してきたらスキップしてもOKです)

スクラムマスター

では、本日も15分のタイムボックスを意識して、
各自2〜3分で状況共有をお願いします。

開発者A

では私から共有します。
開発者AさんがTask-1を作業しているので、
昨日はTask-2を実施し、想定時間内に完了しました。
本日は昨日から取り掛かっているTask-3を引き続き実施する予定です。

開発者A

Task-2の作業中に、開発環境と商用環境の差分を見つけたので、wikiに記載しておきました。
リリース手順書を作成する時に参考にしてください。
また、現在対応しているTask-3の設計部分で迷っていることがあるため、Bさん、時間があるときに相談させてください。

開発者B

wikiの記載ありがとうございます。
Task-3の設計相談の件ですが、デイリー後30分時間があるので、そこで会話しませんか?

開発者A

問題ないです!よろしくお願いします。

スクラムマスター

Task-3の作業進捗はいかがでしょうか?
プランニング時の想定時間よりも時間がかかっていますでしょうか?

開発者A

Task-2が想定よりも早く完了できたので、スプリントゴールへの影響はないです。

スクラムマスター

ありがとうございます。よかったです。
皆さんも悩むことがあれば、すぐに他の方に相談するようにお願いします。ペアプロやモブプロで実施することも検討しましょう!

開発者B

了解でーす!
じゃあ、次は私の状況共有です。
Task-1で早速詰まってます(笑)
プログラミングが不慣れで、想定よりも遅延しているので、どなたかペアプロ希望です!

上記のような流れで開発者は各自の状況を共有します。
また、各自の状況を把握し、開発者はお互いにスプリントゴールへの進捗に影響がないか確認するようにしましょう。

各スクラムイベントの具体的なイメージは以下書籍がわかりやすかったのでオススメです。

よくある失敗例・アンチパターン

デイリースクラムの効果が最大化しない要因として以下のようなものがあります。

みなさんのチームに当てはまっているものがないか確認しましょう!

[失敗例]
・開発者が共有事項をその場で考えている
・スプリントバックログのステータスが最新化されていない
・単なる進捗報告になっており、問題の早期発見という目的を忘れている
・デイリースクラム中に困っていることに対する議論がはじまっている
・プロダクトオーナーがデイリースクラム中に気になったことを質問している
・デイリースクラムのタイムボックスを意識できていない
・「困っていることは特にない」と言うことが多い
・Badニュースを言いにくい環境になっている
・チームのコミュニケーションの場がデイリースクラムのみになっている

とも坊

はじめのうちは多くのチームが失敗例に当てはまると思います。
スプリントを繰り返す中で1つずつクリアしていきましょう。

デイリースクラムの効果を最大化するためのノウハウ

デイリースクラムの効果を最大化するための取り組みを共有します。

ご自身のチームで取り入れられそうなものがあれば、是非チャレンジしてみてください。

[ノウハウ]
・チャットボットなどでデイリースクラム開始前にステータスの最新化、共有事項の準備を促す
・デイリースクラムの目的やタイムボックスを開始時に改めて確認する(声に出す)
・タイマーなどで経過時間を見える化する
・デイリースクラム後に予め「二次会」の枠を設定しておく
・共有事項の観点に「スプリントゴールが守れるか」も追加する
・着手中のタスクが増えないように、スプリントバックログの粒度を見直す
・デイリースクラムに集中するようにWeb開催の場合は「顔出し」で開催する
・親指を立てるサムズアップ(グッドサイン)などでデイリー中に相手を一度は褒める

とも坊

全てのノウハウを一度に取り入れようとすると失敗するので、
レトロなどのアクションアイテムの1つとして、最も効果がありそうなものを取り入れてみよう!

「デイリースクラム」まとめ

[ポイント]
・デイリースクラムの目的は、スクラムチームの課題や問題を早期発見すること
・タイムボックスは、15分を遵守する
・共有内容は事前に準備しておく
・課題解決などの話は「二次会」で実施する
・よくある失敗例になっていないか定期的に検査する
・デイリースクラムの効果を最大化するために、アクションアイテムを決めて1つずつ改善する

参考資料

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK
いちばんやさしいアジャイル開発の教本
Ryuzen.com

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