スプリントバックログ

スクラムの作成物

この記事では、

・スプリントバックログって何?
・スプリントバックログの作成方法がわからない

と悩んでいる方に向けて

・スプリントバックログの概要・作成方法を説明します。

この記事を読むと以下のことがわかります。

この記事で読んでわかること!
  • スプリントバックログとは何か
  • スプリントバックログの作成方法
  • スプリントバックログの作成時のTips

スクラム作成物の概要を確認したい方は、以下記事をご確認ください。

スクラムの作成物(5選)
「スクラムガイド」で定義されている、プロダクトバックログ、スプリントバックログ、インクリメントと完成の定義に関して、画像多めでわかりやすく説明しています。スクラム開発を実施する上で、基礎であり、最も重要な作成物ですので、作成理由とアウトプットのイメージをこの機会にしっかりと理解しておきましょう!

スプリントバックログ(SBL)とは

スプリントゴール達成のために実現可能なタスクレベルまで詳細化されたものです。
以下3つの観点が記載されています。

  • スプリントゴール
  • スプリントのスコープとなるプロダクトバックログアイテム
  • プロダクトバックログを完了させるためのタスク

プロダクトバックログを完了させるためのタスクをスプリントバックログアイテム(SBI)といいます。

====スプリントバックログ(例)====
スプリントゴール:
ユーザーがサービスの登録情報を確認できるように「アカウント作成」「ログイン」機能を提供する。

スプリントスコープ:
– PBLS-1「アカウント作成」ができる
– PBLS-2「ログイン」ができる

JIRAでのイメージ:
下図のように、一つのPBIから複数のタスク(SBI)が作成されます。

=============

スプリントバックログは、開発者による、開発者のための計画です。

そのため、スプリントゴールに対して、開発者の作業状況がリアルタイムに反映されます。また、デイリースクラムなどでは、SBLの状況を元に進捗状況を検査します。

スプリントバックログの作成方法

スプリントバックログの作成方法を簡単に説明します。

【基本ルール】
・作成者
 SBLは開発者が作成する。
 ※スプリントゴールやスコープとなるPBIはPOとの合意は必要。

・作成タイミング
 スプリントプランニング内で作成する。
 ※ スプリントのスコープになっているPBIのみを対象に、SBIを作成すればOKです。
 ※ スプリントバックログアイテムは開発者の責任で修正、追加、削除が可能です。

・タイムボックス
 1週間スプリントであれば2時間、2週間スプリントであれば4時間が目安。
 ※スプリントプランングのタイムボックスと同様です。

【作成手順】
1. スプリントゴールに理解する
2. スプリントのスコープであるPBIの内容を理解する
3. 各PBIを実現するために必要なタスク(SBI)を洗い出す
4. 各SBIを完了するために必要な時間を見積る

上記の作業手順は「スプリントプランニング」の作業手順の中に含まれています。スプリントプランニングの実施方法に関しては、以下の記事をご確認ください。

スプリントプランニング
この記事では、スプリントプランニングとは何か、参加者、タイムボックス(時間)、やること、作成物、基本的な流れなど、スプリントプランニングのイメージが掴めるようにできるだけ簡単に説明しています。 実際にスクラムを開始する前の確認していただくことで、目的を見失わずにスムーズにファシリテートできると思いますので、是非参考にしてください。

スプリントバックログの見積り方法

SBIの粒度】

一般的により小さく分割されているほど管理しやすいとされています。

スプリントの進捗は、デイリースクラムで確認しますので、開発者が自身の作業タスクの状況をデイリーで共有可能な粒度となっていればOKです。

※ デイリーのタイムボックスは15分ですので、1人が共有できる時間は2分程度です。
  デイリースクラムの実施方法に関しては、以下の記事をご確認ください。

【簡単解説】デイリースクラム
この記事では、デイリースクラムとは何か、参加者、タイムボックス(時間)、やること、作成物、基本的な流れなど、デイリースクラムのイメージが掴めるようにできるだけ簡単に説明しています。 実際にスクラムを開始する前の確認していただくことで、目的を見失わずにスムーズにファシリテートできると思いますので、是非参考にしてください。

【SBIの見積り】

作成されたSBIは開発者全員で見積ります。

プロダクトバックログのように「プランニングポーカー」や「Tシャツサイズ」などで見積もるのではなく、開発者どうしが話し合い具体的な時間で見積ります。

初回の見積り時は、スプリントに収まるかどうかを確認するためと捉え、超概算で見積りができれば問題ありません。見積り精度は、スプリントを重ねるごとに向上していくのでご安心ください。

※ SBIの作業者を割り当て、各自が時間を見積るのはNGです。
※ 開発者のスキル差を考慮したくなりますが、開発者の平均的なスキルセットを基準とし見積ります。
※ 「プランニングポーカー」「Tシャツサイズ」の説明は別記事で作成予定です。

JIRAイメージ:

以下の図のように、開発者全員での見積時間を「初期見積」として登録します。

SBIの担当者は、作業時間を「作業ログ」に残しておきましょう!
予実管理をすることで、メンバーのスキルレベルが表面化され、想定以上に時間が掛かった場合は、他メンバーが自然とサポートする流れができます。

【時間を見積るメリット】

  • SBIの合計時間がスプリント中の開発者の稼働見込み時間の合計に収まるかどうかで、スプリントのキャパシティを超えていないか確認できる。
  • 当初予定と作業実績を記録することで、スプリントの進捗管理ができる。(バーンダウンチャートを作成できる)
  • SBIに想定以上に時間がかかった場合に、直ぐに気づくことができる。(スウォーミングを意識できる)
  • スプリントゴールの達成可否が判別しやすくなり、早急にPOと調整ができる。

スプリントバックログのTips

実務を通して、効果的だった取り組みを記載します。
今後も良いと思ったものは適宜追加していきます。

  1. タスクはできるだけ粒度を小さくする。
  2. 1日以上かかるタスクは作らない。
  3. タスクは開発者の平均的なスキルセットを基準とし時間で見積もる。
  4. 開発者の稼働時間は、6時間/日で考える。
  5. 開発者の稼働時間から予めスクラムイベントの時間は差し引く。
  6. タスクの作業時間合計と開発者の稼働時間合計からキャパシティを超えていないか確認する。
  7. タスクの担当者は、スプリントのはじめに着手するもの以外は割り振らない。
  8. 想定時間を超えた場合は、レトロでタスクに考慮漏れがないか、ふりかえる。

まとめ

  • スプリントバックログ(SBL)とは、スプリントゴール達成のために実現可能なタスクレベルにまで詳細化されたもの。
  • SBLは「プロダクトゴール」「スコープとなるPBI」「PBIを実施するためのSBI」の3つの観点を記載する。
  • SBIは、スプリントプランニング中に開発者が作成し、見積もる。
  • 平均的なスキルセットを基準に、開発者がSBIにかかる時間を見積もる。
  • タスクの作業時間合計と開発者の稼働時間合計からキャパシティを超えていないか確認する。

参考資料

スクラムガイド
Ryuzee.com
graat

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