スクラムマスター(SM)

スクラムチーム

この記事では、

・スクラムマスターってなに?
・SMやってって言われたけど、何すればいいの?

と悩んでいる方に向けて

・スクラムマスターの責任や役割、具体的な業務
を説明します。

この記事を読むことで以下のことがわかります。

この記事で読んでわかること!
  • スクラムマスターとは何か
  • SMの責任と役割
  • 具体的な業務
  • SMとして活躍するためのTips

スクラムチームの概要を確認したい方は、以下記事をご確認ください。

スクラムチームの構成・役割
スクラムチームの構成や各ロールの役割を簡単に説明しています。プロダクトオーナーやスクラムマスター、開発者と実際に現場で担当する前にポイントを押さえておきましょう!また、スクラムチーム内の関係やステークホルダーとの関わり方も図示しています。

スクラムマスター(SM)とは?

スクラムマスターとは、スクラムが機能するようにチーム・組織を支援する人のことです。

スクラムで価値のあるプロダクトを開発するためには、スクラムガイドに定義されている内容を正しく理解し、本来の目的や考え方をスクラムチーム全員が理解する必要があります。

図のように、SMは以下の4つを実施します。
・スクラムイベントの理解促進、ファシリテート
・PO、開発者のサポート
・妨害リストやアクションアイテムの管理
・外部要因での生産性の低下を防ぐ

スクラムマスターは、スクラムチーム全体が自律的にプロジェクトを進められるように様々な仕事があります。
よく開発者とSMを兼務しているチームを見ますが開発者との兼任は避けてください!
どちらかの作業を疎かになり、結果としてスクラムチームの作業量が不安定になり、生産性(ベロシティ)に悪影響を及ぼします。

また、POとの兼務もNGです。スクラムマスターはPOや開発者の相談役でもあります。そのため、POが外部要因によってプロジェクトに集中できない時は、SMがその要因を取り除く必要があるため、役割的にPOとの兼務も難しいです。

役割・責任

「スクラムガイド」では、以下2つがSMの責任として記載されています。

・SMの責任
 - スクラムガイドで定義されたスクラムを確立させること
 - スクラムチームが効果的機能している状態を保つこと

上記責任を果たすために、以下の役割を担います。

・SMの役割
 - スクラムチームや組織に、スクラムの考え方やプラクティスを理解してもらえるように働きかける
 - スクラムチームがスクラムを通して「改善」ができるように支援する

上記の責任や役割から、スクラムマスターは「スクラムチームと、より大きな組織に奉仕する真のリーダーである」とスクラムガイドに記載されています。

支援のスコープ(対象)

ターとしての責任や役割を果たすために、下図のように「スクラムチーム」「プロダクトオーナー」「組織」に対して様々な支援を行います。

誰に、どのような支援を実施するのか、スクラムマスターの「業務スコープ」の概要を理解していただければOKです。

・プロダクトオーナーへの支援
 プロダクトゴール検討方法や効果的なプロダクトバックログの作成方法など、POの役目を果たせるようにサポートします。

・開発者への支援
 インペディメント要因の排除やスクラムイベントのファシリテートを通して、自己組織化されたチームになるようにサポートします。

・組織への支援
 スクラムマスター間で連携し、組織課題を管理し、スクラム導入へ向けたコーチングや研修の強化など、アジャイルな組織づくりをサポートします。

※組織への支援は、実際はSM単独で実施するのは難しい場合が多いです。そのため、課題や解決案を検討し、管理職や事業者に働きかけること心掛けましょう。

具体的な業務

スクラムマスターは、スクラムチームが自己組織化されたチームになることが目標です。
そのため、スクラムマスター主体で実施する業務は少なく補佐的に関わる業務が多くなります。

・プロジェクト立ち上げ時期
 - スクラムに関する理解や認識を合わせる。
 - ステークホルダーやコミュニケーションパスを確認しておく。
 - スプリントスケジュールやリリース計画に関して確認しておく。
 - スプリント開始までの準備(決定事項やドキュメント作成)をフォローする。

※スプリント開始まで(スプリント0)に実施することは、別記事を作成予定です。

・プロダクトバックログ作成時
 - プロダクトバックログの作成・管理方法を説明する
 - プロダクトバックログの見積り方法を説明する
 - スプリントバックログの見積り方法を説明する
 - スプリントスコープ検討時のノウハウを共有する
 - スプリントやリリース計画時のノウハウを共有する

・スプリント中
 - 各スクラムイベントが本来の目的通りに実施されるように支援する
 - 各スクラムイベントのファシリテートを実施する
 - スクラムイベントのタイムボックスが守れるように働きかける
 - 障害リスト(インペディメントリスト)を管理する
 - インペディメント排除のために各所へ働き掛ける
 - 振り返り時にチームで決めたアクションアイテムを管理する。
 - アクションアイテムが実施されるように支援する

必要なスキル

・スクラム開発の幅広い知識、ノウハウ
 大前提ではありますが、スクラム開発に関する知識(概念や各イベントの目的、作業実施方法など)はしっかりと理解できている必要があります。また、スクラムチームが自己組織化されたチームへ成長できるように、課題解決やベロシティ向上に対するアドバイスが必要があるため、スクラム開発の実務経験が豊富で「アイデアの引き出し」が多い人物が好ましいです。

※A-CSM℠(Advanced Certified ScrumMaster)では、12ヶ月以上実務経験が必要とされています。

・コミュニケーション、コーチング能力
 POや開発者の悩みごと困りごとの相談やスクラムに関する考え方を理解してもらうためにコミュニケーションスキルは必須です。単なるQAサポートはコミュニケーションではありません。話しやすい雰囲気を作りを実践し、チームに寄り添い一緒に悩めるスクラムマスターを目指してください。また、スクラムマスターの目的は自己組織化されたチームへ導くことです。そのため、答えを教えるのではなく、スクラムチームが自ら考え、行動できるように導くといったコーチングの考え方も必要です。

・リーダーシップ、ファシリテート能力
 スクラムマスターは「真のリーダーである」とあるように、スクラムチームのベロシティ向上や自己組織化を促す必要があります。そのためには、メンバーの意見を引き出し、他者視点の理解を促進し、チーム全体が一つとなってプロダクトゴールへ向かえるように導く必要があるため、チームビルディングの観点でリーダーシップとれる人物が最適です。また、スクラムチームが成長するまでは、スクラムの目的から外れないように、スクラムイベントなどでファシリテートするスキルも重要です。

SMとして活躍するためのTips

これからスクラムマスターとしてスクラムチームに参加する方は、是非以下を意識してみてください。
既にスクラムマスターとして活躍されている方は、どのくらい実施できているかチェックしてみてください。

  1. スクラムマスター専任でチームに参加する
  2. スクラムプロセスが守れるようチームをファシリテートする
  3. POのプロダクトバックログやリリース計画を検討する方法を見つける手助けをする
  4. POや開発者の悩み事を聞く時間をスケジュールに入れる
  5. 居心地がよく、活発な議論ができる環境づくりをする
  6. インペディメントリストを管理する
  7. 優先度の高いインペディメントから順に排除する
  8. レトロスペクティブで挙がったアクションアイテムを管理する
  9. レトロスペクティブで、色々な場所ややり方を試す
  10. 結果的にスクラムチーム自体(特に進捗)を管理する立場になっていないか確認する
  11. スプリントの進捗(バーンダウンチャート)が見える化する
  12. スクラムチームのベロシティを見える化する
  13. チームのベロシティが向上するプラクティスがないか常に検討する
  14. スクラムマスター間でお互いに組織やチームの課題を話し合う

上記のノウハウは「Odd-e Japan様」のホームページ記事を参考にさせていただいております。

SMのオススメ資格(2選)

スクラムマスターの資格は、以下2つがオススメです。

・認定スクラムマスター(CSM)


画像:Agile Business Institute社のHPから引用

Scrum Alliance認定スクラムトレーナーによる研修を受講し、受講後に認定試験の受験資格が与えられます。認定試験で合格すると「Scrum Alliance」から認定証が発行されます。

・ライセンススクラムマスター(LSM)


画像:Scrum Inc. Japan社のHPより引用

Scrum Inc.認定スクラムトレーナーによる研修を受講し、受講後に認定試験の受験資格が与えられます。認定試験で合格すると「Scrum Inc.」から認定証が発行されます。

まとめ

  • スクラムマスターとは、スクラムが機能するようにチーム・組織を支援する人
  • SMは、スクラムの確立とスクラムチームが機能することに責任をもつ
  • SMは、スクラムチームの自己組織化とアジャイルな組織づくりをサポートする役割がある
  • SMは、PO、開発者、組織に対してサポートを実施する
  • スクラムプロセスが守れるようにチームをファシリテートする

参考資料

スクラムガイド
Odd-e Japan
IPA-アジャイル開発の進め方
Scrum Inc.
スクラムを失敗させる51のアンチパターン
認定スクラムマスターの俺が正しいスクラムの理論をまとめてみた

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