レトロスペクティブ

スクラムイベント

この記事では、

・レトロスペクティブってなに?
と悩んでいる方に向けて

・レトロスペクティブの基本ルール・やり方
を説明します。

この記事を読むと以下のことがわかります。

この記事で読んでわかること!
  • レトロスペクティブとは何か
  • レトロスペクティブの基本ルール
  • レトロスペクティブを実施する時の流れ

スクラムイベントの概要を確認したい方は、以下記事をご確認ください。

5つのスクラムイベント
スクラムイベントの概要や推奨されるスプリント期間、スプリント中のスケジュール、各イベントの参加者や発言権に関して説明しています。各スクラムイベントの詳細を学習する前に、スクラムイベントの全体像をしっかりと把握・理解しておきましょう!

スプリントのスケジュールでいうと以下の赤枠部分です。

この記事の前に「スクラムイベントの概要」を読んでもらえると、より理解が深まります。

レトロスペクティブとは?

スプリント中のチームの活動やプロセスを振り返るイベントです。

レトロスペクティブは、スクラムイベントの最後に実施するイベントです。
レトロスペクティブが完了を持って、1つのスプリントが完了します。

スクラムガイドでは「品質と効果を高める方法を計画することが目的」と記載されています。

レトロスペクティブが必要な理由

レトロスペクティブを行うことでスクラムチームの開発効率を向上することができます。

スクラムでは、「透明性」のあるチーム・プロセスを通じて、反復的な「検査」と「適応」を繰り返すことで、チームをより良い方向に導きます。
上記を実践するために、スプリントの最後に、スプリントチームの活動やプロセスを振り返り、今後のアクションを決定することで、スクラムチームの開発効率向上を実現します。

とも坊

スプリントの度に、レトロスペクティブを実施することで、チームが改善が進み、開発効率が上がって行くんだね!

基本ルール

タイムボックス
 - 1週間のスプリント場合は45分、2週間スプリントの場合は1時間30分が目安。

参加者
 - PO、SM、開発者

発言権
 - PO、SM、開発者

やること
 - スプリントで「上手くいったこと・良かったこと」を話し合う。
 - スプリントで「上手くいかなかったこと・反省点・問題点」を話し合う。
 - 次のスプリントで取り組む「アクション」を話し合う。

アウトプット
 - 次のスプリントで取り組むアクションアイテム

レトロスペクティブの流れ

【基本的な流れ】
以下の順番に実施するとスムーズに進行できると思います。

  1. レトロスペクティブの目的を簡単に説明する。(初回のみ)
  2. スプリントで「上手くいったこと・良かったこと」を洗い出す。
  3. スプリントで「上手くいかなかったこと・反省点・問題点」を洗い出す。
  4. 2,3の結果を元に、次のスプリントへ挑戦したいことを洗い出す。
  5. 4で洗い出したことの中から、次のスプリントで実施する「アクション」を決定する。
とも坊

スクラムマスターは、ここで決めたアクションが次のスプリントで実施できるように、アクション管理やフォローをしてあげてね!

ふりかえり方法の紹介

①KPT(ケプト)

ふりかえり手法として、最も良く利用されている手法です。
上記のように、以下のKPTの観点で現状分析を行い、次のアクションを決定します。
・K:Keep = 良かったこと(今後も継続すること)
・P:Problem = 問題だったこと(課題だったこと)
・T:Try = 次に挑戦すること(やってみたいこと)

②FDL(ファン・ダン・ラーン)

スクラムチームがやったことを以下の3つの軸で振り返る手法です。
上記のように3つの円のベン図を描き、プロットしていくのが特徴です。
・F:Fun = 楽しかったこと
・D:Done = やったこと
・L:Learn = 学んだこと

③KDA(ケー・ディー・エー)

KPTと進め方は似ていますが、以下3つの観点で進める手法です。
アクションが増えてしまった時に、削減できる観点もあるのでオススメです。
・K:Keep = 良かったこと(今後も継続すること)
・D:Discard = やめること
・A:Add = 新たに取り組むこと

④TImeLine

スプリント中に、あったことや感情を時系列に沿って振り返る手法です。
メンバーのポジティブ、ネガティブな感情から振り返りができるので、わいわい楽しくできます。
・X軸:時系列に沿ってイベントを記載(あったこと、起きたこと)
・Y軸:その時の感情に沿ってプロット

やりとりイメージ

(例:KPTで振り返りをした場合)

1. レトロスペクティブの目的を簡単に説明する

スプリントも終わりましたので、

レトロスペクティブを始めます


初めて参加される方もいますので、
簡単にレトロスペクティブの目的を説明します。

〜レトロの目的を説明〜


本開発では、スプリント期間が1週間ですので、レトロスペクティブは45分を目安に実施します。

今回は「KPT」を使って振り返りたいと思います。

よろしくお願いしまーす!

SM
PO

お願いしまーす

開発者A

お願いしまーす

開発者B

お願いしまーす

開発者C

よろしくでござる

ファシリテートする人は、対面ならホワイトボード、オンラインなら「Miro」や「Jamboard」を使って、上記のように作業が開始できる環境を予め準備しておきましょう!

2. スプリントで「上手くいったこと・良かったこと」を洗い出す

はじめに「Keep」を洗い出したいと思います。

今回のスプリントで「上手くいったこと、良かったこと」を

個人で洗い出したあとに、全体で確認していきたいと思います

まずは、3分間で個人で洗い出しをお願いしまーす!

Keepは黄色付箋を使ってください。

SM
PO

はーい

開発者A

お願いしまーす

開発者B

了解です

開発者C

御意!

時間をしっかりと管理することで、各タスクに集中して取り組める環境を作りましょう!
はじめは、あっという間に時間が過ぎて、慣れていない人はいくつも思い浮かないかもしれません。
毎スプリント、反復してレトロスペクティブを実施することで、思いつく個数も、記載するスピードも自然と向上して行くので安心してください。

私の部署では、以下のタイマーを画面共有して実施しています。

 
参考:https://timer.onl.jp

3分経ちましたので、

自身で記載したものをみなさんへ共有お願いします!

SM
開発者B

はーい、じゃあ私から共有させてもらいます

在宅勤務が多くて、一人で働いている感が強かったので

デイリースクラムを顔出しで実施したのが良かったです

確かに、みんなの表情が確認できるせいか、話しやすそうだったよね!

SM
開発者A

そうだね。ネガティブなことも言いやすかった気がする!

上記のような形で、個人作業で記載したKeepしたい事を、チームで共有します。

3. スプリントで「上手くいかなかったこと・反省点・問題点」を洗い出す

「Keep」と同様に「Problem」も

個人作業で洗い出し → 全体で共有の流れで進めたいと思います!

今度は青い付箋を使ってください。

SM

「Keep」と同様に進め、「Problem」の洗い出し、チームでの共有を行います。

4. 2,3の結果を元に、次のスプリントへ挑戦したいことを洗い出す

最後に「Keep」と「Problem」の結果を元に

次のスプリントで挑戦してみたい、実施したいことを洗い出してください。

こちらも、個人作業で洗い出し → 全体共有の流れで進めます。

緑色の付箋で記載してください。

SM

5. 4で洗い出したことの中から、次のスプリントで実施する「アクション」を決定する

「Try」がたくさん出たので、

次のスプリントで実施する「Action Item」にするものを

「ドット投票」で決定したいと思います。

1人で3票入れてください

SM

「Try」が多く出た場合は、全て実施できないので、注力するものを「ドット投票」で決定しよう!
ドット投票:複数の結果に対して、素早く優先順位や重みづけをするためのプラクティス
※ドット投票の具体的な説明は、別記事で紹介予定です。

「Problem」が多い場合など、議論するポイントを絞るためにも「ドット投票」は有効です。

レトロスペクティブで決定したAction Itemはスクラムチームがいつでも確認できる場所で管理してください。
また、スクラムマスターはAction Itemの管理、実行支援を怠らないようにしましょう!

まとめ

  • レトロスペクティブは、スプリント中のチームの活動やプロセスを振り返るイベント。
  • タイムボックスは、1週間のスプリント場合は45分、2週間スプリントの場合は1時間30分が目安。
  • スクラムチーム全員で「良かった点(Keep)」「問題点(Problem)」「挑戦すること(Try)」を洗い出す。
  • 「Try」の項目から次のスプリントで取り組む「Action Item」を選ぶ。
  • スクラムマスターは選ばれた「Action Item」を管理し、実行を支援する。
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